2015.02.26
お昼休みに温めて食べたそいつはめちゃんこ美味しかった。
やっぱり一晩寝かせたカレーは格別だ。
きのうこのカレーをつくってくれた二人はもう帰っただろうか。
朝はばたばたしていて夜はうとうとしていたから、きょうはこのカレーのことと、あとは仕事中ぼんやり思い描いていた将来のプランのことしか覚えていない。
もう一つはへんてこな映画館を作りたい。本棚やカフェスペースもあるような、だらだら居つける悪所。学校や会社をさぼったときに来たくなるようなもうひとつの居場所。海を眺めたいような、やるせない気分のときにふらっと寄りたくなるような場所。この国がいよいよおかしくなって、表現の弾圧が進んだときにこそ、へらへらこっそり過激な映画をかけるような、秘密基地のような独立国家のような映画館をつくりたい。
結局僕はいつでも、なんだかわくわくしながらも落ち着ける、無理せず背伸びができていつもより自分が素敵な人物になったかのような気分にさせる、ありのままなんかよりもずっとほんとうらしい自分になれる、そんな場所をつくりたいのだ。
それはいまの仕事を選んだ理由にも通じているし、いまはまだ、ここでできることを諦めるつもりはない。
できないやつだと思われて、面白くもない仕事に忙殺されて、こんなことに時間を食いつぶされていくのはたまらないと仕事を辞めることはしたくない。
どうせなら、自分の方が面白くて、ここじゃ物足りないという不遜さで会社を去りたい。そのためにも、まだまだここでやらなきゃいけないことが山積みだ。
連休が近いので気持ちが前向き。
大人になってからの方が、将来の夢を描いて胸が高鳴ることが増えた。
日々の忙しさにいくら磨り減ろうとも、いつかきっと辿り着くその場所を見据えて、しっかり生きていかなくちゃ。