2015.03.29

今朝は満足な気持ちで目が覚めた。
満足であるというのは、ちょっぴり不安であるということだ。

きょうの職場では裏に入っての業務が主で、裏でレジを打つおばさんは基本的に優しい。
暇な時間帯、何度か寝落ちた。
気がつけば、シフトの関係上きょうが一緒に勤務するのが最後だという人が増えてきた。
寂しいが仕方がない。
ほんとうに、人で仕事を選んではいけないと思う。
人は異動するし、転職するし、辞めていく。
「あの人がいるから会社に行きたくないな」
「この人と働けるならずっとここにいたいな」
どちらもこの一年、何度も何度も思った。
気がつけば好きな人たちのほとんどは、好きではなかった人たちともどもどこかへ行ってしまう。かくいう僕も、4月からはあたらしい部署で働く。
誰かに根拠を委ねるのでなく、「この仕事がしたいのだ」と思えるようになれたらいい。
そうなったらほんとうにいい。

https://instagram.com/p/00Ma4Nn1Lv/

仕事は早番だったのでさっさと退社し、浅草に向かう。
昨年の秋、ご縁があって展示会にお邪魔した方がつくる靴に一目惚れをした。
その方にオーダーしていた靴を受け取りに行くのだ。
とても楽しみにしていたのに、出来上がってから受け取りに行くまで3ヶ月もかかってしまった。

電車の中でこの文章を書き散らかしておく。
ここまで書いて、いま、20時15分。
東京メトロ銀座線は、銀座駅のホームに停車をしました。

✳︎

いま、23時34分。東横線急行は武蔵小杉に向かって発進。

靴の受け取りに、工房までの道のりを歩いた。
隅田川沿いに夜桜が綺麗で、向こう岸にずらーと並ぶ赤提灯の光。さらにその向こうに聳え立つスカイツリーが青と紫に煌々と明るい。
いい眺めだな、と思いつつ、いつかここでみた平成中村座を思い出す。
あのときもここには桜が綺麗に咲いていた。

https://instagram.com/p/00MgBOn1L7/

工房で待ち焦がれた靴とのご対面。
もう、本当に可愛い。
写真はあしたにでもちゃんとカメラで撮ってほうぼうでみせびらかすつもり。
フェイスブックで出身を知ったから、と、僕の故郷のビールを用意してくれていた靴職人さんとふたりで、試し履きした靴を肴にちびちびやる。
お芝居の話や、仕事をしながらものをつくりつづける話などをして、とても楽しかった。
何かを始めてみると、つぎつぎ人もチャンスも繋がっていくよね、という話に、うんうんと頷けるだけ、動きつづけてきてよかった。
まだ止まるわけにはいかない。
まだまだもっと、面白いことも楽しいこともすぐそこに隠れている。

ご機嫌で隅田川沿いを歩いて帰って、浅草から横浜は遠くて、まだ電車に揺られている。

あした晴れたら、庭先で自然光のなか、このあたらしい相棒の写真を撮ろう。

四月からのちょっとあたらしい生活に、足元からわくわくしよう。


しかし眠いな。
次はようやく横浜。
はやく家に帰ろう。