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2015.04.26

今夜は帰ったらTSUTAYAで借りた『痩せゆく男』を観る。

ほんとにここ数ヶ月の痩せっぷりはすごい。
顔の輪郭が変わってきた。会う人会う人に言われる。
横顔がシャープになるのはいい。けれどもえらが余計に目立つからいやだ。

『痩せゆく男』は子供のころ、洋光台の祖父母の家の近くの、当時はまだちらほらあったちんまりとした個人経営のレンタルビデオ屋さんで、そのビデオ屋さんはいろいろといいかげんで、エロ映画もホラー映画もすぐ子供の目の届くところにあって、けれどもどんなえぐいAVのジャケットよりも、もっとも恐怖を覚え、いまでもトラウマじみているパッケージが『痩せゆく男』だった。
げっそりとこけた頰の男がベタなライティングで目をひんむいて叫んでいる。

なんとなく感覚として思うのは、また50をきりそうだということ。
いまこそ観るべきだ。
トラウマ作品と十何年越しに対決する。
きっとたいしたことないし、あんまり面白くないだろう。
それでいい。
未知のものや、訳のわからないものが減る。
それが大人になるつまらなさの最たるものだろう。
その分また、面白がれるものや楽しいものも増えていくのだ。きっと。
無知ゆえに無謀より、知ってるくせに無茶するほうが、愉快だ。
そう信じたい。