2017.07.05

仕事が忙しくないとなんでこんな仕事に携わっているのだろうというようなことをよく考える。
学生のころ、暇で暇でしょうがなかったから人生の意味なんか考え込むのと同じことだ。

ぶらぶらと歩きながら考えれば考えるほど面白く、自分は自分の携わっているこの仕事が、
わりあい好きなのだなということに気が付いてくる。

夏葉社の新刊『すべての雑貨』(三品輝起著)を読み終えた。
雑貨を考えることから始まる考え事の射程はとても広い。
僕の仕事を通じてみるものも、ほんとうは広いはずなのだ。

日々の仕事はただ作業に追われたり、
意味ありげにキーボードを打ち鳴らしながら終業時間をじっと待つだけで、
胃の痛みか耐え難い退屈のどちらかをやり過ごすだけのものであるけれど、
一歩引いて、自分のかかわる「世界」を考えてみると、
とっても面白く考えがいのある「世界」なのだ。

思えば大学生のころ夢中になって考えた演劇のことなんかも、
ちょっと他人事だったからこそ夢中になれたのだろう。

あんまり自分事にしちゃいけないのだ。
自分のことでさえも。

ちょっと離れたところから、その「世界」のナンセンスを面白がるような、
そういう態度が「世界」を考え、楽しむためには必要なのかもしれない。

社会というのはちゃんとしたところだから、食いっぱぐれないためには愚直であるべき。
そう思い込んでナンセンスにまじめに取り合ってしまっていたようだ。

そんなものにまじめに取り合っていたら、たくさん怒ったり困惑したりしなくちゃいけないから、
すごく疲れるに決まってる。

「やっべえなあ、ひでえ話だ」
ナンセンスの渦中でひどい目に遭っているときこそにやにやと面白がったほうがいい。

自分のことこそ他人事。

これからも楽しませてもらおう。

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