2017年に読んだ本

今年は読書がはかどった年だった。
学生のころよりもたくさん本を読んだかもしれない。
いまの自分の出来うる限り、解像度を高く保って一冊を通読するという意味では今年ほどきちんと本を読んだことはなかったと言い切れる。

 

どの本を読むにしても人生と言うと大げさだけれど、自分のいままでとこれからの働きぶりや暮らしぶり、つまりは生活を考えるために本を読み、そのなかで自分というOSは何度もアップデートされたように感じている。
なので自分という媒体をどのようなものたちが通過していったのかを記録しておくことで、自分の変容していった痕跡のようなものが見えてくるかもしれないと思い、メモとして残しておく。

単純に1月から読んだ順番に書き出してみた。


こうしてみると週に一冊くらいのペースで読んできたらしいけれど、4月の異動までは本を読む時間も体力もなく忙しくさせられていたから、体感としては読書の密度はもっとずっと高い。

まだ幾日かあるけれど、ここからが繁忙期なのでおそらく変動はないと思う。
ポーランの『人間は料理する 空気と土』は読み終えるかもしれない。
翻訳者と出版社は無精して省略してしまった。かなり心苦しいけれど書き足す気力はなかった。

 

【読了(通読)】
マクドゥーガル『BORN TO RUN: ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”』
いつか床子『別人帳』
森見登美彦ペンギン・ハイウェイ』(再読)

清水博『生命を捉えなおす 増補版』
國分功一郎『中動態の世界』
檻之汰鷲『生きるための芸術』

福岡伸一生物と無生物のあいだ
トーマス・ウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』
小倉ヒラク『発酵文化人類学
三品輝起『すべての雑貨』
木村俊介『インタビュー』
ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』
渡邉格『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済学」』
寺田啓佐『発酵道 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』
ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』
スヴェンセン『働くことの哲学』
スヴェンセン『退屈の小さな哲学』
森田真生『数学する身体』
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(再読)
佐々木正人アフォーダンス
松岡正剛×ドミニク・チェン『謎床:思考が発酵する編集術』
ウェルベル『蟻』
安田登『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』
安田登『能』
藤本智士『魔法をかける編集』
ブコウスキー『ポストオフィス』
高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた“日本納豆”』
イーヴァル・エクランド『数学は最善世界の夢を見るか?』
多和田葉子『エクソフォニー』(再読)
リビルディング センター ジャパン『Rebuild New Culture』
渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』
IAMAS『アイデアスケッチ アイデアを<醸成>するためのワークショップ実践ガイド』
トーマス・トウェイツ『人間をお休みしてヤギになってみた結果』
ドナルド・キーン『能・文楽・歌舞伎』の「能」
ラファエル A.カルヴォ/ドリアン・ピーターズ『ウェルビーイングの設計論』
安田登『あわいの時代の『論語』 ヒューマン2.0』
中村雄二郎『臨床の知とは何か』
國分功一郎『中動態の世界』(再読)
渡邊淳司『情報を生み出す触覚の知性 情報社会をいきるため感覚のリテラシー
國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』
宇野邦一ドゥルーズ 群れと結晶』
松岡正剛空海の夢』
おかざき真里『阿吽』1〜3巻
ドミニク・チェン『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』
ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』
なだいなだ『権威と権力 いうことをきかせる原理・きく原理』
士郎正宗攻殻機動隊』1・2巻
マイケル・ポーラン『人間は料理をする 火と水』


【拾い読み】
芳川泰久/堀千晶『増補新版 ドゥルーズ キーワード89』
Mark Frauenfelder『Made by Hand ポンコツDIYで自分を取り戻す』
老子老子
コリン・フレッチャー『遊歩大全』
畑中三応子『ファッションフード、あります:はやりの食べ物クロニクル 1970-2010』

 

【読みかけ】
マイケル・ポーラン『人間は料理をする 空気と土』
サンダー・E・キャッツ『発酵の技法』
川添愛『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット:人工知能から考える「人と言葉」』
大野晋『日本語の文法を考える』
ドゥルーズガタリ千のプラトー
Fabの本制作委員会『実践Fab・プロジェクトノート 3Dプリンターレーザー加工機を使ったデジタルファブリケーションのアイデア40』
テクタイル『触楽入門 はじめて世界に触れるときのように』


【図書館で借りただけで読まなかった本】
ニコラス・P・マネー『生物界をつくった微生物』
アン・マクズラック『細菌が世界を支配するバクテリアは敵か?味方か?』
ニコラス・P・マネー『微生物 目には見えない支配者たち』
サンダー・E・キャッツ『天然発酵の世界』
ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』
ニック・レーン『生命の跳躍』
ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』
アントニオ・R・ダマシオ『生存する脳 心と脳と身体の神秘』
アントニオ・R・ダマシオ『感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ
司馬遼太郎空海の風景
小倉 紀蔵『韓国は一個の哲学である <理>と<気>の社会システム』