2019.12.08

土曜の夜は『古くてあたらしい仕事』を読み終え、そのまま本棚から『レンブラントの帽子』を引き出してきて布団で読んだ。やっぱりしみじみといい。きょうは「わが子に、殺される」の最後の父親の語りにグッとくる。次は庄野潤三で、もったいなくてずっと積んでいた『夕べの雲』をすこしだけ読んで、それで寝た。

夕べの雲』はなぜだかいつまでもタイトルが覚えられず、僕はいまでも「あれ、『ナントカの夕』だったのは覚えてるんだけど、なんだ、ええと、『夕べの夕』。それっぽいけどちがうだろう」という考えを経由しないと思い出せなかった。神保町で奥さんと待ち合わせで、うきうき早めに着いて東京堂書店をみることにする。いつもここに来るとまったく未知の本を買うことになるから好きだった。この日はみすずの『自己責任の時代』だった。


移動や待ち時間は『富士日記』。久しぶりに源来酒家で麻婆麺を食べる。


夜は早稲田松竹トリュフォー特集。帰りの電車で奥さんは「トリュフォー、めんどくさいやつだね」と言う。