2020.04.23

郵便局は15時まで。『2』の梱包と発送を行う。奥さんは綺麗に手早くやる。僕は遅いし汚い。やれる範囲で丁寧に行う。一便出し、二便目を出しがてら二人でお散歩に出る。昨夜は僕は調子が悪く、夜遅くまで布団の中で話し込んだ。人間関係の緊張感への飢餓感から『ラブひな』とか読んじゃうんじゃないか、いや、誰かを見下すことが自尊心には必要でだから外に出てバカに囲まれたいんじゃないか、とか、色々と考えたが、結果この不調は最近奥さんとデートしていない! ずっと家で一緒にいるが、それはデートとは質が違うもので、デートはやはりデート以外では代替できない! 僕は奥さんとデートがしたい! ということだとわかった。これはかなりの発見で、その晩は感激してすっきりした顔になった。憑き物が落ちたようだ。それで今日はお昼は外で食べることにして、隣町まで歩いたのだった。手を繋いで陽光を浴びるとかなりの多幸感がやってきて、これは宗教になりそう、なんらかの汁が出てる、と言い合う。奥さんのお気に入りのお店で、おいしかった。ささっと食べて、帰りは電車に乗る。久しぶりに乗った。

 

午後は初版特典の選書リストとブックカバーのデータを制作。ずっと手を動かしていて、ほとんど本を読まなかった。夜は慌ててトーベ・ヤンソンの短編を読む。端正な短編はこういうとき助かる。熱くなった頭が落ち着いていくようだった。それで短編集はおしまいだった。

 

夕食前後からにわかにぐったりして、午後の作業に過集中気味だったからだろう。命の前借り、と奥さんは言った。特典は一日でなんとか形にした。楽しいものになったと思う。