2020.06.14

午前中に図書館。三冊返して十二冊借りる。
外山恒一全共闘以後』が楽しみで、資本論の各翻訳を取り寄せて、それをざっと読み比べてみるつもりで、運動家志望のようなラインナップだった。外山恒一は序文から既に明快で、奥さんに外山恒一は革命業界の池上彰のようだ、と伝えた。

見田宗介あるいは真木悠介の岩波の本たちも一気に読むつもりだった。さっそく『現代社会の理論』から始める。気持ちの良い文章だ。知性は楽観のために使われる、というか、知性に裏打ちされた楽観が爽やかだった。

 

久しぶりにデート。早稲田に行くがNENOi は休業日でいつも行けない。ゴトーでケーキを食べて、マルキズムについて熱弁する。社会主義共産主義のちがいなんかについてレクチャーしながら、「会社員の哲学」の構想についてもざっと話していたら、あなたがそんな面白いこと考えてるの側からみると全然わかんないね、と言われた。本ばっかり読んでるだけじゃんって思ってた、それはその通りだった。ようやくアウトプットになってきた感じがあって、それが嬉しい。これから面白くなるよ、と言った。

甘露にはしごして、推しの属性について名付けてしまうことの功罪、研究者と腐女子はだいたい一緒──解釈の共同体である、『トイ・ストーリー4』のすごさと釈然としなさ、ウッディや寅さんに苛立ちを感じてしまうことの危うさ、などについて二人で話し続けた。よく喋りよく食べよく歩いた。いい一日だった。

 

帰ったらすぐさま寝落ちてしまって、起きてお風呂に入ってカレーを食べた。挽回するために食後は僕が奥さんを甘やかした。明日はものすごく暑いらしい。