2020.07.27(1-p.170)

日付の横のページ数見ると全然マルクス読んでないことがわかるね。

奥さんは言う。その通りで、もう一週間マルクスを開いていない。

プルーストの時はなんだかんだ毎日読んでいた。読むのが原則だった。マルクスは読みたいときだけ読む。日記も毎日の更新にこだわらない、とはいえ毎日のぶんを書く、というように、読み書くスタンスはプルーストの時よりもだいぶゆるい。ゆるいせいで、読むのも書くのもすぐに億劫になるので、ほんとうは厳密に真面目に取り組んだ方が効率もいいのだろう。僕はいま、まじめに取り組んだ方がむしろ省エネだし効率もいいから良い、という価値観に抗いたい気持ちでいる。もちろん楽チンで面倒が少ないのが一番だが、しかしそれらを追求しすぎるとまじめ一辺倒になってしまう。総体としてみれば面倒が増すことがわかっていても、それでも出来る限り当面の面倒を避けたいという視野狭窄なズボラさの側に立つこと。マルクスだってエンゲルスに散々急かされてもなお『資本論』を完結させないままに死んだ。義理の息子に至っては怠ける権利を言祝いだ。

 

というわけで今日は『ゾンビ』の続きを観て、『LILIUM』を観て、トルネコを遊んだ。本は開かなかった。