2020.08.13(1-p.220)

暑い。汗だくだく。下北沢で月日への納品をする。アイスカフェラテをいただく。棚を眺めていると『クレーの日記』の旧版が挿さっており、フォントも造本もいい感じで、新版の四分の一ほどのお値段なのもいい。買った。あまりの暑さに街を歩く気になれず、さっさと移動することにするが、すでに頭は茹だっており、入る改札を間違えたり、とにかくパフォーマンスが冴えない。

渋谷へ。スクランブルスクエアでのhellbent lab. のポップアップがお目当て。奥さんがもともと好きで、僕も好きになってしまった。さいきん服ばっかり買っている気がする。とにかくお金を払いたい。個人の消費を「経済をまわす」と表現することに対する異和はあるが、物質代謝の一環ではあるはずで、代謝というからには入れたら出すのが健康なわけで、お金を払うことの気持ち良さは排泄に似ているというのはよくわからないがそういうことだった。かわいいTシャツを買った。

昼を食べてすぐに帰ってもよかったのだけど、なんだかだらだらとしてしまって、西武やパルコで汁椀を物色し──さいきんひび割れが大きくなって漏れるようになってしまった──なかなか納得いくものがなかった。奥さんと話していたら久しぶりにふたりが最高であることを確認し合う展開になった。ふたりが最高というのは、おのおのが個人として最高であることを意味せず、単にふたりの相性が良くてふたりだと最高だというほうが正確だということで一致した。この前の録音ではおのおのがまず個人として最高なのだということを口走ってしまったから、これは要修正だった。

帰宅してアンツィオ戦を見返して明日に備える。

そのあとなぜか『ビーストウォーズ』の吹き替え陣がおかしくなったころのを見始めてしまって、ゲラゲラ笑った。『メタルス』の最終回のトリップ感がやばい。

暑さのせいで文章書く気がさっぱり起きない。正確には自分で書いたものを読み返す気になれない。それはつまり書けていないのと同じことだった。