2015.08.20

ここ数日湿気のせいか体調が優れない。

体の節々が痛いし、ただでさえ大きい頭がさらに重い。

毎年のことながらこの季節になるとごっそり体重が落ちる。

不調の理由はそれもあるかもしれない。

筋肉なりなんなり、もうすこしつけておかないと体力が続かない。

油断すると仕事にいって帰って寝るだけで一日が終わってしまいそうでそれはとてもいやだ。

仕事は嫌いではないけれど、僕の生活のうえで衣食住の次の次の次の次の次くらいに欠かせないものでしかない。

そのくせ毎日の生活のなかで一番時間と体力をもっていくのも仕事というもので、それは就職前もっといえば幼稚園の頃からかわらない。

ほんとうをいえば、いつだってずっと家にいて、おしゃべりと炊事掃除洗濯とお芝居と書き物だけをやって、のこりは音楽と映画に溺れて静かに暮らしたい。

でもそれはむりだ。社会でしか生きることのできないよわい生き物だからむりだった。

どうしたってでかけていかなくちゃいけない。

入園式のとき、泣きに泣いて家にいたいと抵抗したときのまま、気持ちは変わらない。

衣食住の次の次の次の次の次くらいに欠かせないものでしかない幼稚園や学校そして仕事に、時間と体力をどんどん使ってしまって、衣食住とそれに次いで大切なものたちをないがしろにしてしまったり、そもそもそれを行う時間がまったくなくなってしまったりすることへの幼稚な納得のいかなさがいつまでも捨てられない。

 

体調が悪いと愚痴っぽい年寄りみたいになってつまらない。

引っ越してからこの一ヶ月強はとにかく暮らていくことがままごとみたいに楽しくて、ほかのことはする気にもならなかった。

いまになってようやく落ち着いてきたのだろう。

ただ暮らしていくだけではたいくつするようになってきた。

生活の苦労が染み付いて所帯染みてくるのはまんざらでもないのだけれど、やっぱりそれだけじゃつまらない。

 

お芝居をしたいな。

映画ももっとみたい。読みたい本だってうんとある。

暮らしに慣れて、満足しきって、たいくつしはじめたらようやくそういう気分を取り戻してきた。

 

贅沢な話だ。

 

きょうは月に一度のお芝居の稽古の日。

稽古用に書こうと思っていたテキストはさっぱり進んでいない。