2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2020.03.31

電車は相変わらず混んでいるし、職場に着くと何も変わらない雰囲気で、正常性バイアス、と思い浮かぶ。結局大勢の人が国や都ではなく会社につよく帰属しているのだ。自営業者や小規模経営者に対してただ破綻していくのを黙って見ていてくれというような環境…

2020.03.30

女性たちがシェイクスピア・ジュビリー祭に参加した記録からは、祝祭的な楽しみがファンダム形成にとって大きな役割を果たしていることが読み取れる。ジェーン・オースティンのファンダムなどについてしばしば言われることだが、こうしたファンダムのあり方…

2020.03.29

午前遅くまで寝る。雪は解けてしまったらしいが昼過ぎまでにまた積もる。 ヒロアカ見て、『ドロヘドロ』見る。 同居人が起きだす。 本を読む。 市場が、目に見える製品のためでなく、政府、教育、健康、水、エネルギー、財政、負債、著作権、遺伝的特徴、ア…

2020.03.28

午前中はRFA で運動。 朝ご飯を食べながら、奥さんと同居人と三人で朝礼というか、今日はこうやって過ごす気持ちです、というのを共有し合う会を行う。夕飯とその後のボードゲームに集合することになって、僕はめちゃくちゃ本を読むぞと宣言した。 Twitter …

2020.03.27

眠りが浅かったらしく朝からぐったりしているが、頭のなかは忙しなく動き続けており、今朝は『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』を楽しく読む。 どうやったら無理のない範囲で、なるべく平穏なまま、楽しくできるかなあ、ということを考えていて、勤務中…

2020.03.26

お米がなくなりそうなので近所の業務用スーパーに買い出しに行ったら流石に混んでいる。周りの人たちが何を買い溜めておくのか、それを見るのは興味があった。酒とカップ麺かな、と思っていたが、そうでもなく、野菜が多く買われていた。こういうとき、家と…

2020.03.25

私塾では勉強はその行為自体が喜びであり、自発的にただするものであって、だから自己充足的なものだったが、藩校では勉強は強制されたゲームであり、つまらないものだった、つまらないものを少しでも面白くするために競争の原理が持ち込まれた。しかしその…

2020.03.24

年末高年始くらいから「リングフィットアドベンチャー(RFA)」を始めて、面白いくらい体に厚みが出てきた。ビフォアの画像を撮っておけばよかった。比較したら面白かったろう。 奥さんがにわかにタコスパーティーを開きたい、と意欲を燃やしており、その…

2020.03.23

今朝は『江戸の読書会』。上下関係や階級を強化するものとして忌み嫌われがちな儒教が、江戸ではむしろ誰もが対等に対峙できる学問として機能していた、というような話で、儒教のイメージと実態の乖離みたいなところで僕は昨年読んだ島田虔次のあるいは小島…

2020.03.22

朝、奥さんと順番こでRFA。奥さんが体を動かしているあいだに『NEXT GENERATION GOVERNMENT』を読み終える。 FGOの最後の二話をまとめてみる。ラスボスが出てきてからの展開はかったるく、というかこういう展開は僕は決まって内村光良と松本人志のコン…

2020.03.21

『暴力の哲学』読了。再読なのもあるけれど、『自由論』と重なる部分も多く、そのうえ諸学者向けにひらかれていて、あっという間に読んだ。大学生の頃に読んで、なんだかとにかく感銘を受けたということだけ記憶としてあって、読んで、いつものように内容は…

2020.03.20

今日からは『暴力の哲学』。僕のファースト酒井隆史で、大学生のころ読んでべらぼうに面白かった記憶がある。『自由論』のあとだと、その副読本としても読めるし、めちゃ読みやすいので楽しい。日夜重りをつけて修行に励んだ後に、いよいよその重りを外した…

2020.03.19

NENOi さんに『プルーストを読む生活1』の提案。マイルストーンはやはり売れるとのことで、早稲田の本屋さんなんだな、と思う。暑いくらいの陽気だったので、自家製ベリーソーダをいただく。内容を吟味いただいているなかでヒロアカの話題になり、ついつい…

2020.03.18

俺はまったく酒井さんの書いてることがわかってないかもしれない、奥さんにそう弱音を吐くほどに、『自由論』はただ文字を目でなぞるように進んでいく。とはいえフーコー読解に比重が置かれる第Ⅰ部を抜けて第Ⅱ部に至ってついに、文字が言葉として入ってくる…

2020.03.17

岸波龍さんの日記がいい。そろそろ詩を楽しめるようになりたい、と思っていて、松下育男の「初心者のための詩の書き方」が読みたくなった。調べてみると思潮社の『松下育男 詩集』に入っているっぽい。今月はとっくに書籍代の予算オーバーなので来月の一冊と…

2020.03.16

きのうの話。 駅のホームで『HiGH & LOW』のゲンジが『勉強の哲学』の帯を書いていることについてしゃべる。なんだか伏線回収された気分。 早稲田の甘露。復活した蒸し物のランチ。僕は大きい肉まんと点心。奥さんはおこわ。案内されたテーブルの背後の本棚…

2020.03.15

お気に入りの万年筆でノートに手書きで書いているほうの日記は、プルースト以後読書日記から普段の日記へとなんとなく書く姿勢をシフトしたこちらの日記に吸収されて、どんどん間遠になっていった。思い出した頃にはもう取り返せないかもしれないな、と思う…

2020.03.14

きのう寝る前にふと手に取った『小さな泊まれる出版社』は、なんだかそのまま読まれていき、今朝読み終えられた。いい本だった。精神的な仕事論みたいなのは僕はあまりピンとこないのだけど、お金や段取りの話はかなり好きだ。具体的な数字こそエンパワメン…

2020.03.13

昨晩は息苦しさを覚えて何度も目が覚めた。奥さんも眠れなかったらしく、二人して明け方にゼエゼエ喘いでいた記憶がある。僕は喉が焼け付くように渇いて、これは諦めて起きだして水を飲んで来よう、と決心したのは一度や二度ではなかったはずだが、毎度決心…

2020.03.12

がらんとしたシネコンで『ミッドサマー』。ほとんどこれ欲しさに観るようだったパンフレットも無事買うことができた。ホルガでのサイクルを終えそうな年齢の一人客が二、三いて、カップルが二組という、鑑賞後に振り返ると何とも味わい深い人たちと客席を共…

2020.03.11

『寝ても覚めても』読了。映画から入ったけれど、小説はもちろん小説でしかできないことをやっていて、すごい、と思う。映画もまた映画でしかできないことを沢山やり遂げていて、どちらもすごい作品だった。柴崎友香は僕は実は『公園へ行かないか? 火曜日に…

2020.03.10

つば付きの丸い帽子からこれも丸っこいつま先の靴に至るまで、学校指定のもので揃えた小さな人が、薄いピンクの傘を広げて電車に乗り込んでくる。半駅ぶんくらいそのまま傘を構えたその背中に重苦しい雲や白い靄を通過した光が射し込んでいる。車両が地下に…

2020.03.09

夕方に猛烈な眠気に襲われて、打ち合わせ中にも関わらずほとんど意識を失った。「頭痛ーる」を確認してもまだ下がり始めていない。明日は一日厳しい天気となりそうで、今日からこんな調子では低気圧に勝てる気がしない。『技術にも自治はある』をだいぶいい…

2020.03.08

朝目が覚めるとビアードパパが欲望されたので午後は近所の商業施設まで出かけて行った。クッキーシューを食べて、おいしかった。それからなんとなく家に帰りたくなくて漫画喫茶に入り、『ONE PIECE』を三年分くらい読んだ。昨晩、自分は小学生のころから高校…

2020.03.07

田原町でお座敷一箱古本市。古本市にかこつけて飽和しきった本棚の整理と『ZINE アカミミ 』の販売をしちゃおうという魂胆。中二階から三面をガラスに囲われた扉の開閉を眺めるともなしに眺めながら、堂々と書店の開店から閉店まで居座れるというのはいいな…

2020.03.06

ようやく長い冬が終わったというのに作家の具合はいよいよ悪い。春愁だろうか。わかるよ、わかるよトーラ。僕はこの三日間、帰宅するとものすごく気持ちが落ち込むか、猛烈に苛立つかで、とにかく調子が悪い。…… 次に何を読もうか、と思い、並走しているスタ…

2020.03.05

妻のクラスメイトであるダグニーの招待を受けて、作家と妻は国境を越えて伝統料理をごちそうになりにいく。夜、その家にお手伝いで通っている少年エスペンと妻は『ターミネーター2』のあらすじを実に詳細に説明する、その記述がすでになんだか面白い。年号…

2020.03.04

紅葉フェスティバル! (…)頰を生き生きと紅潮させ、一心に舞う姿は、まさにゲンジ、ザ・シャイニング・ワン。コキデン太后は、継子の美しさが、これほどの熱狂をパレスに巻き起こすのが不愉快で、刺すように言いました。 「ゲンジが美しいからといってなんで…

2020.03.03

久々のfuzkue ではアルコールは控えることにして、深入り珈琲とチーズケーキで始める。さっそくメルマガ読者の特権として二冊目の『読書の日記』をいただく。西野さんだろうか、ラジオでの文章もよくって、はじめましてだが一方的に好意的な印象を抱いている…

2020.03.02

暖かくなってくるこの時期はそわそわと落ち着かなかったり、急に攻撃的になったり、焦燥感や悲観に襲われがちだ。毎年この時期がいちばん精神につらい。だからこそいつものように本を読んだり、奥さんと散歩をしたり、なるべくいつものように楽しくしていた…