2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2020.06.29

それでグレーバー先生の雑談読み始めて、アナキズムというのは、There is no alternative なのかもしれない、という資本主義リアリズムに対して、大丈夫ぜんぜんオルタナティブあるよ! と言ってのける楽観主義のことでもあるのだな、なんてことを考えたり、…

2020.06.28

ギルボア先生は言う。持ってるお金の量と幸福度というのはわかりやすい相関関係にすらない。だからお金がたくさんあればあるだけ幸せと言うことはあんまりなさそうだ。というのも幸せってかなりあいまいで、調査時の質問の順番やその日の天気なんかによって…

2020.06.27

とても寝苦しかった。 湿気を帯びた体で、腕を掻き毟ったり、奥さんにしがみついたりしていたらしく、ものすごく邪険に扱われていたらしい。起きてもしばらくは敵を見る目をしていた。 仕事。今日は家。ギルボア先生の合理的意思決定のための講義。選挙のむ…

2020.06.26

資本主義において、陰謀や悪事を一手に引き受ける人格なんて存在しない。あるのは明らかな不道徳を次々に生産するシステムの構造そのものだけだ。陰謀論の幼稚さは、構造でなく個人の意志に原因を求めたがる知的怠慢にこそある。空虚を中心に迷路のように組…

2020.06.25

朝から二号の準備を進めながら、11時半ごろ、note に『poïétique』創刊号のPDFをアップしてリリースした。 二号の取材と執筆をそのまま進めて、一日が終わった。本をまったく読まなかった。 さっそく投げ銭や感想をいただけてありがたい。とても嬉しい…

2020.06.24

朝は『合理的選択』。面白い。抽象化のメリットについてすごくしっくりくる。 とはいえ数字ばかりでは辛くなってくるので、マーク・フィッシャーの『資本主義リアリズム』も持ってきていた。抽象と具象。一般と個別。どちらがいいとか悪いとかではなくて、そ…

2020.06.23

『時間の社会学』読了。図書館に行って他の本と一緒に返し『自我の起源』などを借りる。「としょんかに行ってくる」と言ってからこれはなんだったかと考えて、『DELTALUNE』だったなと気がつく。 ただ過去だけがリアリティをもつということを、プルーストは…

2020.06.22

『21世紀の貨幣論』読了。最後に仮想対話形式で全編のまとめみたいなのをやってくれるのがよかった。中盤目が滑ってたところも、とりあえず勘所は抑えられたような気持ちになれた。 一番面白かったのはスパルタの話。貨幣が信用の物象化であり、そうである…

2020.06.21

朝から『フィフス・エレメント』を観る。イアン・ホルム追悼の意で、そういえばこれまで未見だったものを観てみよう、という趣旨。想像以上にしょうもない映画だった。ゲイリー・オールドマンが可愛いドジっ子で、それだけで満足。 続けて奥さんの提案で『バ…

2020.06.20

『全共闘以後』の終わりが見えてきた。9・11以降の「まったく新しい戦争」は、日本ではオウム以後つねに起きていたのだという論が面白くて、というか、COVID-19 によって引き起こされた「衛生観念」の強化というのは、オウムの時の「セキュリティ」のそれ…

2020.06.19

昼休みに漢方薬を買いに行く。肌荒れと夏バテ対策。そこまでやりとりをした覚えのない定員の方がこちらの名前を覚えていて、すごいな、と思う。店長の記憶力に毎回驚くのだけど、このお店のなかでは客の顔と名前を覚えるためのメソッドが共有されているのか…

2020.06.18

運動現代史、 時間、制作、寅さん、制作、寅さん、運動現代史。 休日も平日もほとんど家を出ないので、変化のつけようがない。むしろ休日のほうがマルチタスクですらあり、くたびれる。寅さんにはもうすっかりハマったと言っていい。滝口悠生に仕込まれ、ル…

2020.06.17

電車のなかでは『21世紀の貨幣論』。面白い。共同体と共同体の間での信頼取引の道具として、マネーが再発見される。見田/真木が指摘するように、個人間のやり取りではなく、異質な共同体間でのやり取りではじめて普遍性というものが問題になってくる。共…

2020.06.16

見田宗介から真木悠介へ。『社会学入門──人間と社会の未来』終えて『時間の比較社会学』へ。この次は『自我の起源』も読むつもり。こうして著者で追っていくような読み方は珍しかった。自分にしっくりくるのでするする読めるからこそできる読み方だった。 外…

2020.06.15

見田宗介の『現代社会の理論』を終えて、真木悠介の『時間の比較社会学』を挟むか迷いつつ、『社会学入門』に移る。『現代社会はどこに向かうのか』を再読して、やっぱり遡りたいな、と思われたためだった。序文で僕の座右の書である『気流の鳴る音』の発展…

2020.06.14

午前中に図書館。三冊返して十二冊借りる。外山恒一『全共闘以後』が楽しみで、資本論の各翻訳を取り寄せて、それをざっと読み比べてみるつもりで、運動家志望のようなラインナップだった。外山恒一は序文から既に明快で、奥さんに外山恒一は革命業界の池上…

2020.06.13

雨でつらい。 手元がおぼつかなくてよく物を落とす。 Affinity Publisher で雑誌を作っている。作業中に流すのにちょうどよさそうだったので『武器としての「資本論」』で見たいと思わされた寅さんを見てみると思ったより語りがいがありそうで、雑誌の連載と…

2020.06.12

『武器としての「資本論」』読了。いい本だった。フェルプス爺さんに時間をかけ過ぎたので、こうやってするする読める本を読むと自己肯定感が取り戻される感じがある。俺はまだ読める。そもそも自己肯定感を取り戻そうぜという本でもある。僕たちの生活には…

2020.06.11

休日なので、午前中に録画していた『タクシー運転手』を観る。録画していたのだが、配信もあったのでそちらで観た。ソン・ガンホの表情がどんどん変わっていく。その変貌にとにかく魅せられる。そのほかの人物もみんないい顔をしていた。ゴリゴリの社会派で…

2020.06.10

朝起きて『MOMENT』をポチる。置いている本屋さんになかなか出かけられなさそうだったので。 フェルプス爺さん佳境。ようやく面白くなってきたと言うか、やっぱり僕はお金の話は苦手で、アリストテレス以降の人文知を参照しながら経済学者なりのウェルビーイ…

2020.06.09

毎朝Money Forward を更新して、10万円が入っていないか確認している。午前中は奥さんと『Mr.インクレディブル』を観ながら勤務。面白かった。しかしわりと仕事が立て込んでいたので、午後からはまじめにやる。ラジオを聞きながら作業をする。ACTION は武…

2020.06.08

労働。あいまにフェルプス爺。モダンな資本主義はまじ最高! イノベーションって滾るよねえ! という元気さにそろそろムカついてきた。社会主義に対する解像度の低さというか、近年のマルキシズムの読み直しを少しかじっていると議論の雑さに物申したくもな…

2020.06.07

朝目が覚めて、布団の中できょうの過ごし方を会議する。結果、ジャームッシュを観に行くことになった。チケットを取る。席は一つ空けて出ないと取れない。起き出して、貸してもらった『ゴールデンカムイ』の21巻を読む。べらぼうに面白い。Twitter を開く…

2020.06.06

Affinity Publisher の練習というか、操作は必要がなければ覚えられないのでとりあえず作るものがほしい、そこで雑誌を作ることにした。家から一歩も出ないで作る情報誌みたいなふざけたやつが作りたいなと思い、着手した。すぐに格好いい感じになってしまう…

2020.06.05

朝起きて電車に乗るというのがこんなにたいへんだったとは。『半穀物の人類史』からの『通勤の社会史』で、狩猟採集民としての野生を取り戻す行為としての通勤、というようなことを考えたのだが、じっさいのところ、この状況で電車に乗らなくちゃいけないの…

2020.06.04

起きてMacBook Proのセットアップ。OS はYosemite で、これは僕が以前愛用していた白ポリMacBook に入れていよいよ老白ポリを再起不能にしたやつだった。メモリが限界で、バッテリーもオーバーヒートしていた、白ポリにとっては新すぎたYosemite もずいぶん…

2020.06.03

都庁は赤くライトアップされるらしい。きょうも通勤したくないのに通勤して、電車でもフェルプス爺さんの話を聞いている。 「信じる」が失われる世界で見つけた、変わらない価値【コロナの渦中で考える】 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」を読んで…

2020.06.02

引き続きモダンな経済に付き合う。息抜きに料理道具の歴史。どちらもイノベーションとは何か、という話として読める。技術によって道具が変わり、道具によって使用者が変わる。感覚も、骨格も。僕らは何世代も前の人たちの本を読んでわかる気がするけれど、…

2020.06.01

『キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化』と『暮らしのテクノロジー 20世紀ポピュラーサイエンスの神話』を併読する。道具が人の生活様式や価値観まで変えていくというマクルーハンからなのかもっと前からなのかの歴史観はやっぱり面白い。『我々は…

2020.05.31

昼前に起きて、うう、とうめき、お風呂を沸かし入る。寝不足には血流の促進が先決。うう、とうめき、パン・コン・トマテで朝食。すぐにでも寝たいが、寝すぎると夜が大変なのでカールじいさんを観始める。ピクサーは僕は『レミーのおいしいレストラン』まで…