2020.09.19(1-p.292)

朝からずっと種火周回、朕の人に貢ぐというのをやっていて、夕方には最終再臨までたどり着いた。愛いやつ、と言っていただけた。朝はしょっぱめに作ったフレンチトーストに虎屋とピエール・エルメが一緒に作ったあんペーストをのっけて食べた。おいしかった。昼は昨晩のひき肉をトマトソースにしてパスタ。おいしくできた。朝昼とごはんを作って朕の人も育って、すごい、充実した一日! と思う。さらには録音もやった。来週頭にふたりの青木さんとおしゃべりするので、それを受けてということもないけれど、僕たちはなぜこうも人見知りするのかという話。要するに他人との距離感を間違えたくないんだよ、だからこそ半年ロムれるのがありがたいんだよ、と録音を終えてから奥さんがぽつりと言っていて、僕が本が好きな理由もそれかもしれなかった。いくらでもロムれる。録音の前後に『彼岸の図書館』の僕の好きなところを奥さんにいくつか読んでもらった。ふんふん、と読んでいた。

昨晩は暑かったけれどきょうは涼しい。でも湿気はあって、雨が降りそうで降らない。奥さんがきのうから愚痴っぽいのに、僕は決定打を返せずにいて、昨晩なんかは相槌を打ちながら寝落ちていた。奥さんは転職した元同期に相談をしてみたらしく、これが聞き上手! と感心していた。聞き上手とは、とそれはほんとうに知りたいので聞いてみると、まず自分の話をしない。この時点で僕はダメだった。ほかには、と聞いてみる。そうなんだね、と受け止めてくれるんだけど、受け止めるだけで思ったより返してくれないからこっちはどんどん話すことになって、結果的に言語化が捗るからすっきりする、とのことで、僕たちには無理だ、どうしても自分の言葉でリアクションしたくなっちゃう、たしかにそりゃすごいや、と感心した。