2020.08.22(1-p.220)


 昨晩は近所の友達と花火をした。風が強く、すぐに蝋燭の火が消えるので、なんとか一つに火が点くと、みんな必死にその日を受け継いでいく。花火ってこんなに忙しいんだっけ、とたぶん毎回思っている。写真を撮るのも、おしゃべりするのも余裕がなく、黙々と火を繋いでいった。
『アイデア大全』と『ハマータウンの野郎ども』そしてなによりサマーキャンプとアメリカの特異点の修正に忙しく、マルクスはほったらかしだ。しかしなにも『資本論』を開いて文字を追うことだけがマルクスを読むことではない。読了までは頭のどこかでマルクスのことを考えているらしく、それは寅さんもまた同じことだった。気がつくとどんな話もマルクスか寅さんに関連付けてしまうようだった。奥さんとポッドキャストの録音をしながらそんなことに気がついた。今回はあまりうまくかみ合わず、というか僕が僕の話したいことを無理やり押し通すような形で、いい感じにおしゃべりができなかった実感があったので、反省会も録って、両方公開することにした。反省会のほうがいい感じにできた。しかし合計で1時間半。誰が聴くのだろうか。いまのところ聴取者数はいい感じに維持されている。そろそろ減りそう。
サマーキャンプはここまで『ジョーズ』『シャイニング』『十三日の金曜日』とまるでこのために観てきたかのように、この夏に観返した映画たちが取り上げられていく。定番のよさというのはこういうところにある。一個の作品でいくつもの楽しみへのアクセスが開かれる。
夜は近所のお気にいりの飲み屋へ。そこでもずっと喋っていて、もともとはずっと家にいるとネタがないから会話が減る。それはなんかよくない気がするというので打開策の一つとして一緒に録音してみるかというのがあったのだけど、それが功を奏したのか最近はまたよくしゃべるようになった。