2019.12.19

木曜はお休みだったのだが、金曜に我が家で開催されるクリスマスパーティーに向けて、あるいはその先の日々に向けて、勤勉に準備を進め、むしろ会社での労働以上に労働に邁進しているというか、自分の設定したKPIにむけてのタスクを粛々とこなしていくようなところがあり、くだらなかった。天気がぐずついているのもあり、どんどん落ち込んでいきかねなかったが、手作業が多く、我流の手製本や、ケーキを焼いたり、一週間分の手書きの日記をつけたりと、それらはとても楽しい充実感があって、「手首から先運動」と思う。ぶさいくだがいい感じのものたちが出来上がっていく。


買い出しはつまらなかった。僕はもしかしたら買い物が嫌いなのかもしれないな、義務感というか、必要に迫られてこなす作業というような気持ちがだいたいの買い物に付きまとうようだった。しかしそれは買うものが決まりきっているようなときであって、たとえばプレゼントを選ぶだとか、そのときその場になってみないと自分が何をしでかすかはっきりしないような買い物は好きだった。図書館に行くのはいつも予約資料の受取と返却のためで、そこには予測不可能な要素はほとんどなかったのでやっぱりただのタスクだった。掃除や洗濯は何とも思わなかった。そこには面倒臭さも喜びも何もなかった。そのようにしてあっという間に日が暮れて、AppleMusic で『パターソン』のサントラを流しながら『2666』を読んでいた。フェイトの部。このペースでいくと、やはり年越しは「犯罪の部」になりそうだった。急げば何とかなるかもしれないが、急ごうと思って急げるものでもないし、何度も言うが読むスピードやタイミングは自分で決められるものでもなくてそれは本が決める。