2020.01.24

朝はエトガル・ケレット。四年目から六年目のあたり。


朝イチからパタパタと予定が詰まっていて、昼休みはぼーっとしていた。なんだか気になる新刊が沢山あった気がするのだけど『御社のチャラ男』以外なにも思い出せず、なんだっけ、すべて2,000円以内だった気がするから大きい出版社、もしくは文庫、という印象だけが残っていて、しかしもう頭はチャラ男でいっぱいだった。忘れてしまった本たちは、『御社のチャラ男』のAmazon ページから挙がってくるサジェストに入っているんじゃないか、どうせそのへんのフィルターバブルで欲望させられたんだろうし、と見てみるとkindle 版が出ている。僕は最近小説は漫画と同じカテゴリにあるようで、紙で買うとあっという間に嵩張って場所が追い付かない。それで躊躇うことなく1クリックで買われた。冒頭少し読んで、すでに楽しい気持ちになっている。結局ほかの本を思い出せない。

ドミニク・チェンの新刊、「考える人」での連載を楽しみに読んでいたから読みたいのだった。こうして書いていて思い出した。あれは「未来を思い出すために」の書籍化ということでいいんだろうか。


退勤時間まで眠気と戦いながら頭脳労働。明日の読書会に向けてノートなり作ろうと思っていたが今週はもう体力がなくて結局手ぶらだ。しかしこの強烈な眠さはなんだ。筋肉痛と比例しているようなので、おそらく『リングフィット アドベンチャー』(今後はRFAと表記)が原因だろう。タンパク質の不足を睡眠で補おうとしているのではないか。もっと食べたら眠気も和らぐだろうか。デスクで豆乳を飲むなどする。事務所の前のコンビニに今日だけで三回行った。朝にコーヒー、昼にチキン、夜にプロテインバーと豆乳。ここのバイトのシフトをだいたい覚えてしまっている。肩幅も広くなり、腹筋や胸筋もうっすらと盛り上がってきて、ほんとうにRFAはすごい。ゲームしてるだけなのに体が作られていく。面白い。面白いが眠い。ゼルダはやりすぎて寝不足になったがRFAは寝ても寝ても眠い。じっさい肉体が変容しているのだからRFAも筋トレと言っていいだろうが、筋トレは、己の体を操作可能なモノとして捉え扱う面白さがある。それは食事を単なる栄養補給とかんがえること、さらには食事そのものも「無駄」としてサプリメントで栄養素だけ効率よく補給しちゃおうみたいな考え方と相性がいい。おいしくもないプロテインバーで口のなかをぱさぱさにしながら、モノを思うがままに扱い変形していく面白さを感じていた。健全な肉体は精神もモノ化するのかもしれない。