2020.07.26(1-p.170)

note からこっちに戻ってきていいのは「○日連続更新!」みたいな煽りがなくなったことで、厳密に日に一度更新しなくても気にならなくなったことだが、一日空いて日に二日ぶん書こうとなると非常に面倒くさい。Sault の『5』を聴きながら、きのうのぶんを書き終える。前の晩から書いたから、半分くらいは一昨日のことだ。Sault は新譜がすごくよくて、また遡って聴いてる。あとはDaði Freyr は奥さんもお気に入り。ユーロヴィジョンの演奏というか、ゆるいダンスを観てから大好きで、聴くたびに踊って元気になる。

きょうは水族館にいきたい、ということで、すみだ水族館に行った。チケットは予約制で、入場前に押上駅ちかくでちょっといいランチを食べた。奥さんが、マルゲリータ食べたい、とさっと調べたお店で、サラダからコーヒーまでずっとおいしかった。さっと調べてこんないいレストランを見つける奥さんはすごい、えらい、かっこいい、と褒め称え、そして自賛された。昼食の時点できょう一日に満足するような食事で、うっとりした。壁には額装されたキャンパス地にイタリア語のハードカバーの書籍が八冊だか九冊埋め込まれていて、それはかなり斬新な本の収納というか見せ方というかだった。本の可能性ははかり知れない。

水の生き物を見るのは楽しい。気持ちよさそうに泳いでいるのをみて、いいなあ、と言う。これだけ泳げたら楽しいだろう。プール行きたい。ソラマチを冷やかすもまったく欲しいものがない。買い物したいのに欲しいものがないね、という。LOFT もこんなにつまらなかったろうか、ちょっとお洒落なドンキ、もしくはちょっと整理整頓の行き届いたヴィレヴァンのようで、なんとも半端だった。水族館前にいちど素通りして、水族館後に、カタカナのLAMY! となりまた行った。文具フェスのコーナーはわりとぞんざいで、LAMY にいたってはカードをレジに持っていく方式で、陳列も雑だった。これじゃやっぱりワクワクはしないよなあ、と思いつつも、LAMY は可愛いのでロディアのカタカナのやつと一緒に買った。 下の階の梅園でおやつを食べながら早速開けて、うきうきしていた。万年筆はいい。さいきんは手書きの日記は疎かだけど、手で文字を書くのはいい。キーボードを叩くのとはまた違ったよさがある。それを思い出すようで、嬉しくなった。

 

浅草の雷門前は見たことないほど閑散として、見晴らしがよかった。これはすごい、人力車の曳き手さんたちは大変だろうね、などと話していたらちょうど勧誘に捕まって、一日歩いてくたびれていたのと、やたら勧誘が爽やかなのと、断るほうが面倒なのでちょっとだけ乗せてもらった。人生初の人力車。ほんの20分弱だったのだけど、すごく楽しかった。乗ってみるものだな。おどろくほど安定していて、まったく嫌な揺れがない。風が気持ちいい。写真も撮ってもらって、僕ばかりが奥さんを撮るから、ふだんは二人で写る写真が極端に少なくて、それもありがたかった。 思わぬもうひと遊びですっかり満足して帰宅。LAMY でロディアに意味もなく手書きして、きょうの出来事や、いま頭に浮かんでいること、明日までにするべきことなどを、とにかく書き出す。楽しい。手が喜んでいる。頭にとってありがたい情報はなにひとつないが、手が喜んでそれが伝わってくるような喜びで、また日々手で文字を書く習慣を取り戻したいな、と思う。