2020.09.12(1-p.292)

連続ログイン30日目とのことで石を四つもらった。FGO を始めて、iPhoneを買って一ヶ月ということだ。

僕の日々はFGO、そしてマルクスだった。FGO! なぜならば、それこそが僕にとっての異物、ほんまそれ、とならない読書体験であるからだ。マルクス! なぜならば、僕は、マルクスの突然楽しくなっちゃって文章のテンションが変な方向に上がっていく様が面白いからだ。

労働力の売買が、その限界のなかで行なわれる流通または商品交換の部面は、じっさい、天賦の人権のほんとうの楽園だった。ここで支配しているのは、ただ、自由、平等、所有、そしてベンサムである。自由! なぜならば、ある一つの商品たとえば労働力の買い手も売り手も、ただ彼らの自由な意志によって規定されているだけだから。彼らは、自由な、法的に対等な人として契約する。契約は、彼らの意志がそれにおいて一つの共通な法的表現を与えられる最終結果である。平等! なぜならば、彼らは、ただ商品所持者として互いに関係し合い、等価物と等価物とを交換するのだから。所有! なぜならば、どちらもただ自分のものを処分するだけだから。ベンサム! なぜならば、両者のどちらにとっても、かかわるところはただ自分のことだけだから。彼らをいっしょにして一つの関係のなかに置くただ一つの力は、彼らの自利の、彼らの個別的利益の、彼らの私的利害の力だけである。そして、このように各人がただ自分のことだけを考え、だれも他人のことは考えないからこそ、みなが、事物の予定調和の結果として、またはまったく抜けめのない摂理のおかげで、ただ彼らの相互の利益の、公益の、全体の利益の、事業をなしとげるのである。

マルクス資本論(1)』岡崎次郎訳(国民文庫) p.308-309