2019.12.22

増刷分をH.A.Bookstore に納品に行く。紙袋ふたつ分の本をもって蔵前で地上に出ると小雨が降りだしていて、あわててお店に向かう。ここからずっと気圧は急降下を続け、夜まで雨脚は強まるばかりだった。家でぐずぐずせずに向かってよかった、と思う。

今後の行商のためにトートバッグを買おう、今日はトートバッグだけにしよう、そう思って『彼岸の図書館』と『LOCUST』の二号が買われた。あれ?


移動中にメールチェックと原稿。増刷が届くまでの間の緊張というか不安というかがいきなりほどけて、どっと疲れがやってくる気配があるので、とにかく目の前の用事と作業に追われることで元気いっぱいやり通す。天気はどんどん悪くなり、気圧配置も僕にとって最悪の様子。そんななかやりたいことをやりきって、やっぱりどっと来た。


人形町で待ち合わせて、奥さんと川崎に来ていた。奥さんの友達と三人でライブに行くためだ。何も考えずに会場の三時間前に着いていて、この時点ですでに僕たちの判断力は無に等しい。湿気と暖房にどんどん具合が悪くなり、たいへんだった。ライブが始まってしまえば楽しかった。昨晩の忘年会で酔っぱらった僕は「きょう俺はここに声を枯らしに来てるんだ!」と宣言し、その通り喉を潰すくらい騒いだ。ライブ会場の乾燥と人ごみのなか声を出して、弱った喉はもうだめそうだった。夕食のあいだ喉を守るように静かに話した。