2020.05.22

雨が続いて平日一度も外に出なかった。

読もうと思っていた本も頭に入ってこない。『モロイ』だけがしっくりくる。『震える虹彩』の「レーザーライト」がべらぼうに巧い。

鬱憤が溜まり仕事の合間にstand.fm での収録を試してみるが、部屋でひとり語るということが連日の低気圧で弱り切った自律神経を余計に混乱させるらしく、びっくりするくらい舌が回らずしまいにはどもるくらいになった。普段の発声は目の前に誰かがいるという前提があって初めてなされるのだな、というのがわかり面白かった。一人で語るというのは、僕のこれまでの体にとって経験したことのない使われ方のようだった。

奥さんに目の前で聴いていてもらおうと思ってリビングに出ていくともちろん奥さんは仕事中で、すごすご引き返す。こういう日に限って奥さんはがっつり残業していて、奥さんが退勤後するころにはテンションがだだ下がっていたので漫然とピカチュウを観る。ピカチュウは可愛い。

 

寝る前、やれば? と奥さんに促されて、もう全然そういう気分じゃなかったが収録してみる。やっていると楽しくなってくるようで、なんだかんだ長々しゃべって、編集点がなかったのでそのまま公開した。

 

寝付けず、フヅクエのメルマガが到着するや否や読みだす。明け方にトイレに寄って、奥さんに寝れなかったの? と訊かれてそうだと応える。それで安心したらしく寝た。