2020.11.08(1-p.325)

久しぶりの土地での仕事だったので、終わってから奥さんと待ち合わせてその土地の好きなご飯屋さんでご飯を食べた。いつもは満員で、エロい二人組たちがエロい雰囲気醸し出してる感じの店なのだけど、きょうは空いていて、このくらいがいいよねえ、という奥さんがやけに綺麗だった。奥さんも僕の顔を褒めた。この店の番のエロさの七割くらいは照明の効果なのかもしれなかった、そう二人は結論した。

帰り道、そもそも仕事終わりに合わせてわざわざ着替えて家を出てくるんだから私すごいよね、と奥さんは言って、すごいね、と応えた。立場が逆だったとして僕も出てくるだろうが、そういうことではない。相手の都合に合わせて行動することが、相手にとって負担にも驕りにもならないとわかりきっているからこそできることで、要は習い事の毎回の送り迎えを厭わない保護者のような行動だった。二人して、お互いのことを庇護対象か何かのように思っているところがあって、でも二人とも大人だから、一人でもどうにかできてはしまう。それがわかっているからこそ、こういう保護者のような振る舞いができる。

なんだか最近はあんまり本を読んでいないな。ご飯ばかり食べている。