2020.11.12(1-p.325)

寒くて噛み締めや強張りがひどかったようだ。起きてもなかなか動き出せないでいて、気分もだいぶ不安定だった。一生懸命また石を集めたが、ネモは来ず、それで落ち込んだのかと思ったが、そうではなくこれは寒いからだった。ネモは奥さんが朝イチで引いており、悔しい。隣のカルデアは明るい。

 

プルーストを読む生活は人に読ませる前提で、日記かというと日記とも言い切れない、日々のことよりも日々の考えを書くようなスタイルを貫いていたが、こちらに戻ってからはむしろ日記然としたことばかり書く。そうすると外への意識が鈍するようで、わかる人にだけわかればいいというか、読み返したとき僕だけがわかればいいというような書き方になる。それでも僕は内輪受けが嫌いで、だからこそわからないものを書くのなら徹底的に誰にもわからないものを書きたかったが、人の生活の独自性などたかが知れているので、どうしたって誰かにはわかることしか書けない。それで別によかった。

 

賃労働の忙しさが少し和らぎ、ふっと気が抜けてこの寒さだ。心身ともにガタが来ている。忙しさを言い訳に、これから先の予定が何も準備できていない。慌てて文フリのことなどを考え出している。