2020.04.28

一日『それは私がしたことなのか』のはずだったのだけど、『バーナード嬢曰く。』の5巻が出ていると知り、Kindleでポチる。いつのまにかとてもいい百合になっていて、それだけでなく、屈託なく読書は楽しい! という漫画になっていて、すごくよかった。ド嬢がちゃんと読書家になっている。僕は1巻しか読んでいないのに、つい新刊から読んでしまった。それで4巻まで一気に買って、どんどん読む。神森さんがどんどん素直になっていくのが嬉しい。誤解されがちなはぐれ者が、安心できる交友圏を持ってまっすぐに人と向き合うさまにいつだってグッと来る。『SHERLOCK』しかり『カルテット』しかり。ひねくれ者が閉鎖的な関係ないで危ういほど素直になってからのほうが絶対に面白いので、無駄なすれ違いなどないに越したことがない。神森さんはちゃんとすぐに仲直りできるからえらい。

 

全部いい中でもとびきりよいところを抜粋して、奥さんと一緒にもう一度読む。

 

寝る前ようやく『それは私がしたことなのか』。ちくまプリマー文庫みたいな読み口。良質な入門書ということだ。いつまでも入門してばかりな気もするが、基礎こそしっかり読むほうが、素人としてはいいだろう。よき門外漢として良書から楽しさを「密猟」するド嬢のような素人の戦術と、自身の了見の狭さに盲目なまま背伸びしてくだらない持論をふりかざすアマチュアリズムとを、はっきり区別しなければいけないといつも思う。『ZINEアカミミ』は素人としての実践のひとつの成果だと思ってる。いい雑誌だなあ。もっともっと読まれて欲しい。

 

きょうの日記が更新されない! と奥さんが布団の中でジタバタするので、日記にするよ、と言う。最悪だ、日記の更新も遅いし、そんな知っていることばかり書いてあっても面白くない。奥さんは応える。この日記から、奥さんの知らないことがどんどん減っていく。家の中でずっと一緒だからだ。あまりにも一緒にいると、お互いに知らない話を教えあうようなことが難しくなっていく。