2020.05.02

ルーペニアン読了。「いいやつ」がすごい。表題作へのアンサーというか、この作家は実は「男性」の視点こそ巧い。決して「女性」作家ではないというか、性差を無化するわけでもない、様々な性にとらわれた具体的な個人たちの人間性に対する冷徹な観察が冴えていた。

 

奥さんは一年近く放置していたFFⅧを再開した。なんかみんな幼馴染らしくて、でもオタサーの姫体質のうっとうしいヒロインだけは違うらしくて小気味がよかった。でも街を破壊された当人を差し置いて自分の不安を吐露しだしちゃう自己中心性にはやっぱり辟易とするし、その不安に共感を示していたはずがいつの間にか隠された過去について語られ始めていて、僕このゲームの語りの不安定さというか、情報の出し方のグダグダさに惹かれる。みんな情報整理が下手。その設定を後出しで出すか、みたいなのが沢山ある。わけがわからないまま、徐々にぼんやりと輪郭をつかんでいくように進んでいく。

 

一日一日を漫然と過ごしてしまう。この日記も三日空いてしまった。

 

二子玉川本屋博2020のZINE『本屋の本当』を眺めて、悲しくなってきた。もっと本屋の魅力が伝わるような紙面の作り方があっただろうと少し思うけれど、それでもやっぱり本屋に行きたくなる。本屋に行きたい。行きたいなあ! とじたばたした。

 

夜更けに友達から連絡があって、オンラインでボードゲームをして遊んだ。ふだんからワアワア賑やかなメンバーなので、音声だけつないでいてもじゅうぶんワアワアしていて楽しい気持ちになった。今も続いている。プレイを奥さんに任せて、僕は溜まっている日記を書く。