2020.07.06

だいたい寝込んでいた。

『みんなのコミュニズム』は本文であまりノり切れなくて、たぶん「解釈違い」というやつだった。資本主義の強靭さを無視して空想に耽ることは、資本主義リアリズムのただなかにいてただの妄言にしか思えなかった。でもエピローグを読んで、むしろ実現可能性をいちどうっちゃって、大胆に思考実験することこそ本書の目的なのだと納得して、ようやく面白がり方がわかった。しかし、下手すると妄言としか思えないくらいシンプルな本文と、下手すると怪文書にしか思えないほど難解なエピローグとの落差がえぐい。本文を読んで、コミュニズムよさそう! となった人が、エピローグで挫折しかねなかった。

 

『在野研究ビギナーズ』から在野研究者といえばと僕のバイブルである『MASTER キートン』を久しぶりに読んでいる。キートンは小学生の頃からヒーローだった。葉くんおよびキートンこそが、幼少期から僕を形作ったロールモデルだ。実家には単行本が十八冊揃っていて、家には完全版が3巻まである。この勢いで揃えてしまうかもしれない。

 

BOOKSHOP TRAVELLERで買った『MOMENT 1』も読み終えて、これもまた面白かった。Kindle に『The Hackable City: Digital Media and Collaborative City-Making in the Network Socuety』をダウンロード。Kindle であれば英単語をすぐその場で調べながら読めることに気がついて、久しぶりに英語を読んだ。意外と読めるものだった。むしろテック系の文章は日本語で読んでもカタカナばっかりで癪だから、英語で読んだ方が素直に入ってくる。そんなに早くは読めないので、半時間かけて2ページとかだけど、文字に倦んでいるときに多言語の文字に触れるのは、リフレッシュになるようだった。序文と一章のはじめだけ読む。気分転換にすこしずつ読んでみようと思う。英語もちゃんとやり直したいし、こいつから始めてみようか。

 

元気になって『『資本論』の新しい読み方』。これは面白い。これを読み終えたら本家マルクスに取り掛かるつもり。