2020.03.09

夕方に猛烈な眠気に襲われて、打ち合わせ中にも関わらずほとんど意識を失った。「頭痛ーる」を確認してもまだ下がり始めていない。明日は一日厳しい天気となりそうで、今日からこんな調子では低気圧に勝てる気がしない。『技術にも自治はある』をだいぶいい加減な感じで終え、スタニスワフ・レムに帰ってくる。しかしなんだか今日はうまく読書にノれないようで、全体的に調子がよくない。

どうやら気分は日記のようで、『校正者の日記 二〇一九年』を持ってくればよかった。『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』はこの前料理をしながら、鍋の中身が煮えるまで読む、というような読み方をしたら大変けっこうだったので、そうやってちみちみ読んでいくだろう。どうしても毎週のメルマガと混濁し、過去の遠近が攪乱される感じがある。日記が混むと時間間隔が惑わされる。


ダブルシンク。今は非常時だから感染拡大防止に努めようというのと、満員電車に乗って通勤して経済を止めないように頑張ろう、というメッセージを、同時に受け取って、慣れない二重思考に心身ともにくたびれているようだった。しかし、本当に慣れていないのだろうか。


食欲というか食べる喜びみたいなのも減退していてこれはかなり良くない。生きる喜びは沢山あったほうがいい。けれども空腹感みたいなのがあんまりなくて、これは腹を空かせる暇もないほど小まめに何か食べ続けているからかもしれなくて、そうであれば食欲はあるというか食べてはいるのだけど、それがどこか埋めるような食べ方というか、舌や腹のためでない食べ方のようで、だからやっぱり良くない食べ方をしている。