2020.06.06

Affinity Publisher の練習というか、操作は必要がなければ覚えられないのでとりあえず作るものがほしい、そこで雑誌を作ることにした。家から一歩も出ないで作る情報誌みたいなふざけたやつが作りたいなと思い、着手した。すぐに格好いい感じになってしまう──そのためのソフトだ──ので、ほどよくダサくする方がむずかしそうだった。それっぽいのもそれはそれでダサいからいいか、とも思う。でも洒落にならないダサさになっていたらどうしよう。楽しい。どんどん文字を流し込み、写真を配していった。

 

バリカンで髪を刈った。髪を刈るのは楽しくて、いつだか羊毛刈り体験に連れて行ってもらったことを思い出した。あれもまた楽しかった。刈るという行為は、取り返しのつかない、剥けた手のひらの皮をはがすのとかに似た快感がある。襟足がすっきりして気持ちもいい。いざという時は奥さんにお願いしようと思っていたけれど、楽しくて大体は自分でやった。難所だけは奥さんがここは私にやらせて欲しいと申し出て、僕の見た目が変でも僕は鏡を見る時くらいだけれど、奥さんはずっと僕をみてるので、奥さんにとっての方が僕がどんな風かは重要ごとだった。ついでに上の方の髪も梳いてもらった。それでいい感じにツーブロックに仕上がった。サイドの、際の部分の刈り具合がやや物足りなくてもう一度やり直すことにした。奥さんもやりたくなって、奥さんも自分で襟足から耳の周りまでを刈った。細かいところは僕がやった。楽しいね、これはなんだね、平和な自傷行為だね、と奥さんはいった。

 

鏡を見るたびに、自分で頭を撫で上げるたびに、達成感がある。