2020.02.06

午前中にRFA での運動を済ませておいた。図書館に行くつもりが行きそびれた。お土産でもらったアメリカのチョコレートを食べたらお昼を抜いてもよくなった。それで食べずに作業し三刷の入稿を行った。


昼過ぎに学芸大学に着く。SUNNY に追加納品。納品に来ているはずなのにいつもカウンターにこんにちはを言う前に棚を三十分くらい眺めてしまう。きょうは展示も観たかったので余計に時間がかかった。東横線は初乗りだけで非常に高い。帰りは中目黒まで二駅歩く。あまりの寒さに手の感覚がなくなった。祐天寺でcoffee caraway に寄る。電車でも読んでいた『通話』の、途中になっていた短編を終わりまで読む。クララ。


日比谷シャンテで『ジョジョ・ラビット』。ウェルメイド、という言葉が真っ先に浮かぶ丁寧な仕事。さいきん過剰なもの、極端なものをたくさん観ているせいで、その丁寧さがやや退屈にも感じてしまったけれど、とにかく文化資本主義の屈託のない優しさ──この表現がすでに屈託している──に溢れていて、チャーミングだった。ワイティティらしいというか、とても気のいい映画だった。『キャッツ』でも魅力的だったレベル・ウィルソンが出ていて、やっぱりよかった。サム・ロックウェルがおいしいところ全部持っていって観客はみんな彼を好きになっちゃうんじゃないか。スカーレット・ヨハンソンは確かにいい役だったけれど、僕はサム・ロックウェルだった。それに演技としても『マリッジ・ストーリー』の演技がずば抜けて好き。


夜はHAB に納品。やっぱり本棚を舐めるように眺めてしまって、日記本は絶対に欲しいと欲望されるものほど高価で、増刷で大金を動かした後の財布だとどうしても決断できなかった。それで事前に欲しいと思っていなかったというか、このお店によって欲望された本を買おうと思ってそういう本を買った。たぶんここ以外では振り向きもしなかった本を。目的買いは最近ほとんどしなくなって、読みたい本は図書館で借りてしまうから、本屋で本を買うのはむしろすぐには読まないだろうけどいつか読むかもしれない、読む可能性を残しておくためにも本棚に挿しておきたい、そういう本だった。