2020.10.31(1-p.325)

束の間のお休み。西荻窪へ。久しぶりのSPOON で美味しいカレー、前菜セットにして、ワインまでつけちゃう。ワインには弱いので、ふたりともふわふわとする。湿気も少なく、日差しがまっすぐに目に届く。アイラインをばっちり引いて睫毛も逆立てた奥さんはす…

2020.10.30(1-p.325)

今日もまたメールの嵐の合間に猛然とメールを打っていた。多動。過活動。半分の熱量はあきらかに明るい未来を作り出している。もう半分には賃金が発生している。後者については動きすぎたら損なので、すこし悔しい。 いい体が欲しい。元気な体は本を気持ちよ…

2020.10.29(1-p.325)

昨日更新分のオムラヂを聴きながら出勤。録音された夫婦の会話は無観客試合のようなものだった。わざわざ耳を傾けないと取りにいけない場所で、でも独善的になりすぎるわけでもなく為されるおしゃべり。今週も面白かったし、今週もどこかほかごとを考えなが…

2020.10.28(1-p.325)

この半月ほどの仕事場の椅子が合わない。五分も座れば血流が滞り、座骨から肩甲骨のあたりまで熱を持ち出し鼻が詰まり寒気がするようになる。こんなことではマルクスも読めない──驚くべきことにまだ「マルクスを読む生活」のつもりなのだ。マルクスと生活の…

2020.10.27(1-p.325)

『生活の批評誌』という雑誌を、僕はとても信頼していて、じぶんで『ZINE アカミミ』という雑誌を作ろうと思ったときまっさきに参考にした。文字の組み方やレイアウトのような目に見えるところから、問いを立ててそこから数人の他人に手渡していく態度のよう…

2020.10.26(1-p.325)

昨年の日記を読み返していた奥さんが、さいきんの日記には私へのラブレターみたいなのが足りないよね、と漏らした。とくにマルクスを始めた春以降、僕は社会とか大きな主語から始めてなかなか個人の生活に戻ってこないことが多い。プルーストでなくマルクス…

2020.10.25(1-p.325)

わりと忙しい一日。仕事を終えて、奥さんと飲みに行く。久しぶりに体調が良くて、ちゃんと「いる」。それで奥さんはお店に向かう道中から嬉しそうで、ぶんぶんと振られる尻尾が見えるようだった。とても可愛らしく、この可愛らしさを抑え込んでしまったこの…

2020.10.24(1-p.325)

「気分がわるいの?」 「気分じゃないよ、アナ。悪いんだ。わたしという人間が悪いんだ。そんな気がするんだ。」 フワン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』杉山晃/増田義郎訳(岩波現代新書) p.126 この半月はとみに余裕がなかった。そのことに気がついたのは、fu…

2020.10.23(1-p.325)

ランチくらいしか楽しみがないので雨のなか埋立地の工場街を片道20分かけて歩くのも厭わない。そうまでしてもバカでかいイオンしかない。バカでかいイオンの想定する「家族」はいつまで経っても他人事というか絵空事のようだけど、地方都市出身者としてだだ…

2020.10.22(1-p.325)

泥のような一日。でろでろに疲れて、濡れそぼったタオルのように眠った。

2020.10.21(1-p.325)

note で草稿を随時公開していくつもりの「会社員の哲学」がだいぶ停滞してしまっている。『ブルシット・ジョブ』が民族誌だとすれば、僕は当事者研究のような形でこれを仕上げたいのだが、当事者としての言葉の運用について、しっくりくる型がまだ見つかって…

2020.10.20(1-p.325)

家で仕事する快適さになれると不合理極まりない出社のストレスが増大するので、どうせたまにしか外でないのだからとランチに金を惜しまなくなった。ここ半月出社がかさんでいるので、結局はほぼ毎日贅沢していることになる。けれどもここで贅沢という言葉に…

2020.10.19(1-p.325)

家の中だとうまく捗らないので外で作業する予定だと昨晩言ったら奥さんはすこし不服そうな顔をした。どちらにせよ夜は古い友人と会う予定があったのでいちにち家にいるということもないのだけど、それでも日中までわざわざ出かけることはないだろうというの…

2020.10.18(1-p.325)

『山學ノオト』を読み返す。いただいた直後にエッセイ部分だけ読んでいて、冊子にもあった日記部分をこうして通読するのはイベント当日になってしまった。やっぱりとてもいい本だった。手触りから読み口まで、調和していると言うか、無理がないいい塩梅が滲…

2020.10.17(1-p.325)

ちょっともうどうしようもなく忙しくなってしまうから、校正作業のヘルプを奥さんにお願いする。もっとはやくにお願いされると思ったのに自分でやりたいみたいだからそっとしていた、もっとはやくに頼ってくれてもよかったのに、と奥さんは言って、こればか…

2020.10.16(1-p.325)

オリュンポスに入ってからシナリオ消費AP半額キャンペーン対象外に入ってしまったのと、ネロが欲しくて石がもったいないからなるべく難所は令呪三画で済ませたいのとで、FGOの進みはゆっくりで、正常化してきている。そのぶん育成や石集めにリンゴを消…

2020.10.15(1-p.325)

今月に入ってからずるずると賃金労働に外に引っ張り出されていく感じで、在宅勤務のよさを痛感している。通勤で本が読めるのはいいが、生活のメリハリがつく以上に体力の消耗が激しいので、帰ったらだいたいのことができない。目の前で仕事してほしいのはマ…

2020.10.14(1-p.325)

『暮らしの文藝 お金がない!』を読んでいる。さいきんはマルクスもあるし鳥瞰的な経済の話を読みがちだったので、こうして地べたからの、個々人のお金との距離感やつきあいかたを編んだ本の軽さが染み入るようだった。お金がどれだけ社会的なツールであろう…

2020.10.13(1-p.325)

『さして重要でない一日』を読み終えて、いい小説だったが、やはり僕は小説ってそんなに好きじゃないのかもしれない、とも思った。とくに八〇年代から九〇年代にかけての日本の小説は、野蛮すぎてついていけないところがある。巻末の作者解題で、これってポ…

2020.10.12(1-p.325)

ほぼ一日寝ていた。僕は休みだったが奥さんは仕事で家で一生懸命仕事をしていた。僕はつまらなくて一日寝ていた。縦になっている貴重な時間で校正を進めるがやっぱりちょっとしか進まない。もっとはりきれるはずなのだ。あんなに寝たのに夜もぐっすり眠れた。

2020.10.11(1-p.325)

夫婦そろって6th by ORIENTAL HOTEL の一階のレストランが好きだ。お布団のようなパンケーキで有名だけれど、今日は併設のステーキハウスのほうが目当てだった。目の前で焼いてもらうタイプの肉を食べたくて、ハンバーグランチを注文した。一つ一つって感じ…

2020.10.10(1-p.325)

邪馬台国の復興と校正作業を粛々と進めつつ、プレステをしたり仕事をしたりした。マルチなタスクだった。校正は家で作業すると僕はてきめんに効率が落ちるようで、想定していた半分も捗らなかった。コーヒーを三杯も淹れた。 いろいろ手を付けたようで、その…

2020.10.09(1-p.325)

一昨日あたりからライスワークというかジョブというかが盛り上がってきていて、季節の変わり目と重なってしまったことで寝ても寝ても疲れが取れない。きのうは思い切り遊べたから、気持ちは元気だったが体力的にはどうにもなっていなかった。きょうも雨。電…

2020.10.08(1-p.325)

電車では伊井直行『さして重要でない一日』を読んでいた。鉛筆削りが買いたかった。近所にはなかったので街まで出て、鉛筆と鉛筆削りを買って、再び近所の町まで戻って喫茶店に入る。さっそく削り心地を確かめるように削り出し、作業。二時間くらいかけて全…

2020.10.07(1-p.325)

あしたの読書会に向けてグレーバーを読み進める。概念の発明は偉大だが本としては微妙、みたいな評判も聞いていたのだけど、むしろ終盤に至ってどんどん面白くなる感じがあって、やはり他人の評判などほとんどあてにならないというか、褒めはそれだけの熱量…

2020.10.06(1-p.325)

これみよがしに本を読んでいる。ソシャゲはほどほどにやるようになった。というよりも、難所があまりに難所だと聞かされた結果、やる前からあきらめていて、種火と石とを集めることくらいしか今はやる気がしないので、すぐに遊ぶためのポイントが尽きてしま…

2020.10.05(1-p.325)

ソシャゲばっかりやってる人間はダメそうに見える。本を読んでいても自制心なくインプットを続けてるという意味ではなにも変わらないのだけど、たとえば読書は座ってするのがしっくりくるが、ソシャゲは寝転がってやれてしまう。そういう姿勢の違いもあって…

2020.10.04(1-p.325)

きのうの飲み会のことで奥さんの機嫌が悪い。奥さんはただ馬鹿みたいに騒ぐような飲み会は苦手だ、と言う。確かに昨晩はホモソーシャルな匂いがないではなかったので、図星を突かれ僕もムッとした。自らのホモソしぐさに対する洞察はほどほどにしておきたい…

2020.10.03(1-p.325)

夕飯を食べに出かける道中、録音をする。いつもより張り切って声が出ていて、僕は歩いているとよくしゃべる。ゼンマイ式の玩具のようだと思う。台風ができかけているのもあって、僕は今晩かなり多動で、夕食を食べながらもずっとべらべらと喋り続けていた。…

2020.10.02(1-p.325)

『ブルシット・ジョブ』をゆっくり読んでいる。8月ごろまでは一か月に十冊は読めたら嬉しいなあみたいな目安というか数値目標のようなものがどこかにあったが、FGO にかまけたりしているうちに、だんだんどうでもよさが増してきて、今月はこれさえ読めれば…